2015年2月13日金曜日

添削者が最初に見るポイント

添削するときに私が見ているポイントというテーマでツイートしたものをまとめておきます。
形式面,侮るなかれ!特に直前期になると,内容が頭に入ってきにくくなるので,形式面を徹底する意識を持つ時間を作るほうが有用になる可能性も出てきます。
意識して取り組む価値はあると思いますよ!



一添削者の意見として,答案は ①ナンバリング ②小見出し ③引用されている条文 ④冒頭の段落 の順に見ます。 この時点で整理できているか,できていないかわかるので,大体の答案のレベルがわかるんです。



①ナンバリング,②小見出し では,答案の骨格が見えます。 題意を把握しているか,上手く要約できる人かがわかりますね。



③引用条文 では,適切に引用できているか否かで,答案の内容がしっかりしているかがわかります。 実際,法律論文は条文がなければ感想文になってしまいます。 その点,規範とあてはめを区別できているかという観点で①ナンバリング,②小見出しも見ることができますね。



④冒頭の段落は, (ア)要件抽出 (イ)請求権の適示 (ウ)主張のまとめ のどれかですかね。 どれも,言いたいことが何か,その後の記載が採点者に伝わるように適示することが重要だと思います。



学術的に難しい,頭脳明晰な答案で高得点を書く方は一定数います。 しかし,大多数の合格者が書くべき答案は,表現面にも気を使い,わかりやすいものである必要があると思います。 内容がわかっていなければ表現面を整えることは難しい。 表現が整っていればわかっている推定が働きます。



採点者に良い「予断」を抱かせ,守りの答案を作成するため,①ナンバリング,②小見出し,③引用条文,④最初の段落を注意して書くことをお勧めします。



上位答案を見て,その骨格がどのようになっているか考えてみる勉強方法もお勧めします。

2015年2月3日火曜日

要件効果

私見まで100日を切ってしまいましたね。

焦ることなく,淡々と基本を守ってください。



法律答案を書く上での基本となる,要件効果について以前Twitterで言及したのでまとめておきます。



当たり前すぎて今更お話しするのも恐縮なんですが、

「要件を全て充足してはじめて効果が発生する」

という話は答案作成をする際に忘れてはならないと思います。




大づかみに問題を捉えるためには、主張反論の発想が必要です。訴訟ベースの分析手法ですね。

その中の個別の主張で、要件効果を考える作業を行ううちに問題点が表出されます。




もう一度、「基本」について考えてみてください。




要件効果については、問題にならない要件も端的に記載する。

刑事系であっても構成要件を満たす旨明言する必要があります。




問題となりそうな要件のみを書く答案に点数がつかない理由は、条文要件を全て検討せず、効果発生が認定できないのに、認定している気になっているから。





論点主義という言葉を具体的に言うと上述のお話になると思います。





大展開する必要はありません。


問題とならない要件は端的に書けばいい。



要件効果思考を堅実に行うことで合格に近づくと思います。



合格という福を内に呼び込みましょう!